早成樹種の成長量を最大にする造林方法（2）密度と栽培期間

摘要

前報において，年平均気温と年降水量を両軸としたグラフに年平均成長量を示す方法によってEucalyptus globulusの植栽適地を明らかにした。また，Pinus radiataとP. pinasterの植林データを収集し，同様の方法によって年平均成長量が最大となる植栽密度と栽培期間の範囲を示した。本稿では，植林方法と年平均成長量のデータがセットとして多く収集できたユーカリ属3種について報告する。本研究は，新エネルギー、産業技術総合開発機構によるバイオマスエネルギー先導技術研究開発に採択された「荒漠地における持続可能型バイオマスエネルギー資源創出技術の研究開発」（平成17～18年）の成果の一部である。