無線設備の認証及び特性試験方法（技術基準適合証明等における無線設備の特性試験方法の概要）

摘要

また，最近では近距離無線通信が普及し，パソコン周辺のマウスやキーボード，携帯電話のイヤホン，ゲーム機からケーブルが姿を消しつつある．利用方法も人と人との音声通信から，M2M（Machine to Machine）と言われる機械と機械の制御やデータ通信まで幅広く利用が進んでいる．これらの多様な分野の無線設備は，機器の中に組み込まれることも多くなっており，使用者が無線設備を意識していない場合がほとんどである．しかしながら，無線設備は限られた周波数資源を共用しているため秩序のある使い方をしないと，干渉や混信妨害により通信ができなかったり，誤動作を起こすなどの問題がある．本稿では，国内で無線設備を使用する場合に必要な，認証及び特性試験方法について概要を紹介する．