「つくばエクスプレス」路線と車両の概要

摘要

つくばエクスプレスは，昭和60年7月に運輸政策審議会第7号答申を受け，平成3年3月に東京，埼玉，千葉，茨城の1都3県と関係12市区町村の出資により第3セクター「首都圏新都市鉄道株式会社」が設立された．平成6年10月には秋葉原において常磐新線の起工式が執り行われ，現在はつくばまでの58.3km全区間において工事に着手し，平成17年秋に開業を予定している．路線構造は，全線の28％は地下区間で，72％の地上区間には道路との平面交叉はなく，全路線中の最急勾配は35‰，最小曲線半径は200mで，他社との相互直通運転を行わない単独路線である．他社路線との結節駅は，全20駅のうちの7駅である．駅には全て可動式ホーム柵を設置し，地上部には防音壁を設備している．電気の特長として，秋葉原～寺谷間は直両1500V，寺谷～つくば間は交流20，000Vである．運転方式はATOワンマンで最高運転速度130km/h，全長58.3kmを最速45分で結ぶ計画である．以下に車両の概要について紹介する．