疾走する上海マグレブ－430km/hで走る世界最初の高速リニア営業線，（上）

摘要

中国·上海市に登場した上海マグレブは,高速タイプのリニアモータカーとして,世界最初の営業路線となった。 路線は,上海市郊外にある竜陽路駅と浦東空港の間の約30kmを結び,最高速度は430km/h,所要時間は約7.5分である。 上海マグレブのシステムは,ドイツが開発しているトランスラピッドをほぼそのまま用いたもので,常電導吸引式と呼ばれるタイプである。開業式典は,2002年12月31日,中国の朱鎔基首相とドイツのシュレーダー首相が列席して行われ,2003 年より有料で仮運行を開始した。 本稿では,上海マグレブの概要について,その沿革,路線,車両,電気設備,現地の状況などを含めて報告する。