福井鉄道福武線新型車両F1000形の概要と福武線の今後について

摘要

「福鉄電車」の愛称で呼ばれる弊社福武線は，和紙，刃物の産地越前市から伝統ある眼鏡産地の鯖江市を経由し，歴史と商業の県都福井市を結ぶ営業キロ21.4kmの路線で，1924年（大正13年）2月22日に前身の福武電気鉄道が営業を開始し，来年には開業90周年を迎える．路線は福井市中心部が軌道区間で全列車が郊外の鉄道区間と相互直通運転をしており，鉄道線の大型車両が自動車と一緒に市街地を走行する風景が特徴である．この度福武線の更なる利便性向上とバリアフリーに対応するため，人と環境にやさしい超低床式新型車両を製作，本年3月31日に運行を開始したF1000形電車について，その概要と福武線の今後について紹介する．