東京地下鉄 千代田線16000系車両の概要（1）

摘要

東京地下鉄（以下東京メトロという）千代田線は，本線·綾瀬～代々木上原間21.9km，分岐線·北綾瀬～綾瀬間2.1kmの路線である．現在，6000系車両10両編成35本，06系車両10両編成1本，分岐線用6000系車両3両編成1本，5000系車両3両編成2本の合計39編成の運用である．6000系車両は，量産車両としてアルミ車体と回生ブレーキ付サイリスタチョッパ制御装置を世界で初めて採用した画期的な省ェネルギ一車両であった．しかし，導入から40年経過しその間リニューアルや制御更新等を実施してきたが，最近では技術の陳腐化や機器の劣化が目立ちはじめてきており，この度，2010（平成22）年～2012年にかけて16編成（160両）を16000系車両に更新することとした．本稿では，この16000系車両について紹介する．