改良型脚付き鋼管矢板基礎の設計法に関する研究

摘要

1965年頃から鋼管矢板が，剛性を期待する大規模掘削の土留，大壁高の河川護岸，大水深岸壁等の基礎構造物の材料として採用されるようになった．この鋼管矢板を，製鉄用溶鉱炉のコンクリートケーソンに替る基礎として採用したのが，鋼管矢板基礎の始まりである．この工法は大水深，軟弱地盤という厳しい条件下でも施工ができ，仮締切り工も兼用できる等，安全，迅速，確実，かつ経済的に大型基礎構造物を構築する画期的な基礎工法である?特に優れた特徴は，河川等水域での橋梁基礎工事における施工時の，仮締切り兼用工法にあると言える．