燃焼器開発における光学計測技術

摘要

地球温暖化対策の具体的施策が討議され決められた京都会議の批准法案にロシア政府が署名したことにより，京都議定書が2月に発効された。今後批准した先進国の多くにおいては，今まで以上に省エネが求められる。 特に日本では1990年レベルに比べ温室効果ガスを6％削減する必要があるが，1990年レベルに比較し，現在すでに温暖化ガスの排出量が8％増えていることから，実質の削減目標はかなり厳しい値となっている。 また発展途上国においても，京都メカニズムを利用し，先進国の企業が温暖化ガスの排出権を取得する動きがもうすでに活発化している。 光学計測技術では，レーザ光源，CCD素子やCMOS 素子を用いたカメラ技術の発達，それにコンピュータとソフトの進歩に伴い，新しい手法が次々と実用化されてきた。 そこで本報では，ガスタービンの燃焼器開発に関し，近年用いられるようになってきた光学計測技術とその技術動向について紹介し解説する。