ダイオキシン類の測定における簡易測定法導入のあり方について

摘要

ダイオキシン類は、物の燃焼等に付随して非意図的に生成される物質であって、それを発生させる可能性のある施設は多種、多数にわたる。 環境中では分解されにくくまた、生体内に蓄積しやすい性質を有する。 生体における慢性毒性については、なお不明な点も多く特に生殖影響など次世代への影響が懸念されており、その解明が望まれている。我が国では、このようなダイオキシン類により、環境が広く汚染されていることが明らかになり、その対策が急務とされた。このため、ダイオキシン類による環境の汚染の防止等を図ることを目的として、ダイオキシン対策推進基本方針辞成11年3月30日ダイオキシン対策関係閣僚会議決定）及びダイオキシン類対策特別措置法辞成11年法律第105号。 以下、ダイオキシン法」という。 ）等に基づき、国、地方公共団体、事業者及び国民が連携して各種の汚染防止対策を推進している。