金属疲労損傷度の測定と余寿命診断について

摘要

最近の社会的な問題となる事故には、金属の疲労損傷に関連する事柄が非常に多く見られる。航空機などのエンジントラブルや橋梁などの長期使用による腐食に伴う疲労破壊などである。さらに日常使用するエレベーターや自動車、生産工場の機械設備なども例外ではない。これらは常にメンテナンスが必要である。いかにすれば生産活動や日常生活をスムーズに問題なく過ごせるかが重要な課題となる。金属に関わらずどのような材料でも長期間使用すれば摩耗し、腐食し、疲労するが、金属疲労だけは外見上変化がないため見逃して事故に繋がる。これを何とか見ることができないのかを考えた。