武蔵丘陵森林公園におけるャマユリ(Z/￡W'm auratum Iindley)の個体群動態に及ぼす林相と落葉かきの影響

摘要

二次林における林冠優占種およひi葉かきの実施力ャマユリ個皿動態に及(rr，を明らかにすることを目的として，2006-2008年.2011年-2013年に都巿公園内の尾根部の樹林地において，ャマユリ幼令個体 (一枚葉）を対象として個体数および個体サイズと，植生および林床植生管理の関係を調べた。および 自生地の観察結果より，幼令個体は当年生実生サイズ，抽だい個体へ推移可能なサイズ，その中間のサイズの3 つのサイズクラスに分類された。推移行列を用いた,の結果，幼令個体は自生条件下で抽だい個体への推移に 平均7-9年を経ていること，小サイズの抽だい個体に推移した後に生存率は当年生実生と同程度に低下するこ と.落葉広葉樹の優占度増加は幼令個体から抽だい個体への推移を低下させることが明らかになった。弾力性行 列を分析した結果，ャマユリは開花個体以外の成育ステージにも弾力性値を分散させており他の森林性多年生草 本と異なる傾向を示すこと，落葉かきに伴う当年生実生の定着が個体群成長率（ス）の増加に寄与していること 力明らかになった。また，ャマユリはリタ一層の厚さによって有性繁殖と繁殖への配分を変ィ匕させる可能性 力示唆された。