ァフリ力東南部マラウイ高地における温帯果樹栽培の現状と課題 -改良品種の導入と普及に関する歴史的背景を中心に

摘要

近年，アフリカ地域における果樹の新たな役割として，食糧安全保障，貧困削減，森林保全等 が期待され，ァグロフォレストリーの一環として果樹栽培が推進されている.アフリカ高地では 商業的な温帯果樹栽培も行われ，新たな換金作物としてマラウイ政府も注目している.マラウイ高地では，1960年代以降カンキッ類の改良品種を導入する代わりに温帯果樹の改良品 種が導入された.改良品種を導入する際にはマラウイ高地に自生している温帯果樹の実生ゃヒコ バエが台木として活用されている.マラウイ政府の食糧安全保障省では，温帯果樹の推奨改良品種を各地の農業普及所を通して積極的に導入しており，今後も普及拡大を計画している.