最大の標的は医療、薬価高騰へ、の危機意識を:残留農薬基準でも既に企業優先の動き

摘要

TPP発効で薬の価格が高騰し、日本の国民皆保険制度は崩壊する一96)北海道がんセン ター名誉院長の西尾正道さんは警告する。残留農薬の基準緩和への懸念も示し、医療崩 壊や農薬問題への意識を高めてほしいと訴える。西尾「昔戦争、今TPP」というフレーズ に集約される。現代は核兵器保有国が増え、 地域紛争があるにしても、大国同士が戦争 する可能性はほぼなくなった。戦争の代わ りに貿易の仕組みを変え、貿易障壁をなく して自由化を進める。それを仕掛け、国益 を取るのがTPP。しかし国益というより、 実際はグローバル企業が利益を上げるため のシステムになっている。