福岡県物産直売所『志摩の四季』におけるJF糸島の取組 ～姫島支所を事例に～

摘要

私はいま、大学院修士課程で「地産地消」や「直売」など水産物の地域流通が成立するためのよりよい仕組みについて勉強している。　昨年末、圧倒的な種頬と鮮度の良い海産物を扱う店として、地元や近県の消費者から信頼を害せられる直売所「志摩の四季」を調査で訪ねた。こちらでは、出品する漁業者個人の携帯に販売速幸紬ミ毎日配信され、そのデータをもとに様々なアイディアを出し合って「売る仕組み」づくりに取組んでいる。この取組について「漁師がいちいち携帯電話なんか、しちめんどくさくて気にしてられんよ。」というコメントが真っ先に頭を過ぎった私であったが、現地を訪ねてみると予想は大きく裏切られ、漁村の魅力や漁協、漁業者の底力を改めて実感させられる一週間となった。