米国急性期大規模病院の医療機器管理におけるバーコード活用の実際

摘要

日本では医療機器の標準バーコード表示実施について，2008年に厚生労働省より通知があり，製造から医療機関までのトレーサビリティの確保などが具体的に推進され始めた．一方，米国では医療機器本体への直接バーコード表示·刻印など個別に製品を識別する（UDI；Unique Device Identification）ための法制化準備が進んでいる．手術用鋼製器具本体への表示は医療事故予防としても有用であるといわれている．今回，米国急性期大規模病院のSwedish Medical Centerを訪問し，医療機器管理におけるバーコード活用の実際を視察したので報告する．