CSMA/CA (Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)では,複数の端末が周期的にデータを取得し,基地局に送信するようなシステムにおいてビーコンを受信した端末が基地局へ一斉に測定データを送信するため,頻繁に端末同士の無線チャネル利用におけるアクセス競合が発生する.本稿では,時間差を用いる効率的なデーダ転送方式をシミュレーションにより評価し,提案手法を用いることでアクセス競合による送信処理時間の増加を削減できることを示す.結果から,ビーコンを受信した端末がランダム時間待機してからアクセスを開始するランダムアクセス方式と比較して,時間差アクセス方式は一回のパケット送信に必要な時間を約30%削減できることを示した.また,時間差アクセス方式についてスロット長による特性の変化についても示した.
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