7．繁殖和牛農場における子牛呼吸器病症候群ワクチネーションプログラムの効果

摘要

管内の繁殖和牛約50頭を飼養する農場において、子牛の呼吸器病による病傷、死廃事故が多発し、早急な対策が必要であった。 そこで呼吸器病対策として、ワクチネーションプログラムを検討し実行したところ成果が認められたので、報告する。 〉痹撧r場では、分娩した子牛は数日間母牛と同居した後、群編成し人工晴乳にて育成、約3ヶ月で離乳を行っているが、生後間もない時期から腸炎、肺炎が発生し、その中には再発を繰り返し死亡するものが散見された。 病性鑑定にて、死亡子牛の肺よりマンへミア、へモリテイカ（以下Mb）およびパスツレラ、マルトシダ（以下Pm）が分離され、発症牛および健康牛の鼻腔スワブよりMh、Pm、マイコプラズマ、ボビライニスおよびパラインフルエンザ3型ウイルス（以下PI3）が検出された。このことから、牛呼吸器病症候群に対する総合的な対策が必要と考え、飼養環境、衛生管理の改善に加えてワクチン接種を検討した。 　 2．ワクチネーションプログラム