X字型キャビティで励振された縮退分離円偏波開口アンテナ素子の広帯域設計

摘要

これまでに，60GHz帯では軸比3dB以下の帯域3.3％，アンテナ効率80％以上の帯域が4.2％の積層薄板拡散接合スロットアレーアンテナが試作されている．本稿では，アンテナのさらなる広帯域化を目的とし，モーメント法による放射部の高速解析手法を提案し，その有用性を示す．次にこの高速解析を用いてGAを用いた広帯域設計を行った．2×2素子サブアレーにおいて反射-14d丑以下かつ軸比3dB以下の帯域幅を4.8％から14.5％の広帯域化に成功した．