地域再生に向けた取組事例について

摘要

今回の東日本大震災は，海岸保全事業の計画標値であった明治29年6月15 H (1896)発生の三陸律波（三陸 海嘛)における本県の死者18,158人，昭和8年3月3日発 生の三陸大津波における死者1,408名，行方不明1,263名， 家屋流失2,969戸，漁船流失6，468隻等の被害に比較して も，殆どの漁港施設が飛散し，避難できた漁船も僅かであった。また，流失した家屋の範囲は，想定宮城沖連動 地震に対して，平成16年12月に公表した「岩手県地震-津波シミュレーション及び被害想定調査」を上回る範囲 であることが,現地の津波痕跡調査等から明らかとなつ ている。