人工魚礁における魚類行動研究への 超音波バイオテレメトリ一技術の適用とその課題

摘要

人工魚礁による漁場造成により発揮される魚類への螬 集機能を評価するためには，魚類が魚礁へ来遊して，そ こに滞留し，逸散していくまでの一連の行動を時間経過 とともに連続して把握する必要がある。水中の生物の行動に関する情報を，直接的に，しかも 連続して得ることが可能な手法の一つに，超音波バイォ テレメトリー技術が挙げられる。超音波バイオテレメトリー測器の開発は1960年代に始まり，当初は単に個体を 追跡し，水平的な移動記録を得ようとする発信標識であつた。