放射能汚染が未来の世代に及ぼす影響（続）

摘要

30km圏内からの避難者． セシウム137土壌汚染555～ 1480kBq/m~2の地域からの移住者も含めて放射能汚染地に住む者，事故処理作業者ならびに避難者の子どもたちの健康状態が報告されている． 全般的発病率は455.4%o (1987年）から1519. 6‰ (1999）に増加し． 健康な子どもの割合は2 7.5%(1986～1987年）から83% (2000年），そして7.2%(2004 年）へと1g下している． 慢性的病気のある子どもの数は，8.4%(1986 ～ 1987 年）から555 % (2000年）, 77.8 % (2004年）へと増加し，障害児の数も増加している． 特に，甲状腺に高線量を被ばくした（200.0 cGy以上）子ども． 胎内被ばくした子どものうち，健康な子どもの割合は2.6～ 5.0％ を下まわる． 放射能汚染レべルの高い地域に住んでいる妊婦には，出生率の低下（30％ から40%）がみられる． そしてその背景として．事故前に比べ，妊婦の心臓循環器系疾患は2倍，腎臓疾患は3倍．甲状腺疾患は5倍，貧血は10倍となっているくウクライナ政府による報告書「チェルノブイリ惨事15年．克服の試み」，p.B4 (2001)およびE. Stepanova, Children's Health and radiation, Monographic collection,2nd edition, p.57 (2006）より.原文口シア梧）．