水平円管内を流動する極低温スラッシュ流体の流動·伝熱特性に関する数値解析（SLUSH－3D）

摘要

極低温固汲二相スラッシュ流体は、高密度流体、冷媒として優れた特性を持っている。スラッシュ流体の実用上代表的なものとして、温度14Kのスラッシュ水素と温度63Kのスラッシュ窒素がある。重量固相率50wt．％（体積固相率47vol．％）のスラッシュ水素の場合、温度20Kの液体水素と比較して密度が16％、寒冷保有量（ェンタルビ）が18％増加する。重量固相率50wt．％（46vol．％）のスラッシュ窒素もスラッシュ水素と同様、密度が16％、寒冷保有量が22％増加する。スラッシュ水素を利用すると、水素の効率的な輸送、貯蔵が可能になると共に、機器の高性能化、小型·軽量化が期待できる。