2010年鉄くず輸出減少でも価格上昇は不変-中国向けは大幅減少予測、韓国は微減

摘要

日本の鉄スクラップは2010年も、東アジア諸国の重要な冷鉄源として存在感を増し、国内の電炉メーカーと高炉メーカⅠと三つ巴の引っ張り合いが展開されそうだ。足元の鉄スクラップ価格ば、旧正月直後とあってアジアマーケットでは上げ一途とばいかずマーケットによっては様子見で推移しているが、鉄鉱石、原料炭など製鉄原料の2010年度の値上がりが必至なだけに鉄スクラップ価格の上昇基調は間違いない。まだ一部ながらすでに「08年上期の再現もあり得る」という声もある。08年上期の国内スクラップ価格は国際価格をも上回る急騰振りを示した。2010年も鉄スクラップが資源インフレの尖兵となるのか、可能性を探った。