(021)外円形鋼管と内角形鋼管から成る二重鋼管合成部材のせん断実験

摘要

異なる径の2 種類の円形，あるいは正方形断面(Circular/Square hollow sections, CHS/SHS) の鋼管を同心円上に配置し，その間のみにコンクリートを充填した二重鋼管合成部材(Concrete filleddouble skin tubular members, CFDST とする．図-1(a),(b)参照)は，内鋼管内部が空洞となるため，従来の高じん性，ならびに高耐震性を有するコンクリート充填鋼管部材(Concrete filled steel tubularmember, CF(S)T，図-2 参照)1)と比較して，軽量となる利点を有する．したがって，CFDST を橋脚に使用すれば，地震外力による慣性力の低下が期待できるとともに，橋脚基礎部への負担の低減が可能であると考えられる．