曰本における循環式陸上養殖の実用化事例と高度化すべき技術

摘要

世界的に魚の消費量が急増する中、漁船漁業による供給はこのW年間ほとんど増加せず、急増する消費を補填しているのは養殖量の増加である。Janet Larsenの報告によると、2011年に世界の養殖魚生産量が660 0万tに達し、初めて養殖魚が牛肉を生産量で上回り、さらにS年には、世界の魚消費量は漁獲された天然魚よりも養殖魚が上回つた。FAOでは「将来的な魚介類の需要増加を補填できるのは、唯一、養殖産業の振興のみ」と断言しており、そのため養殖は、世界的な人口増加による食糧タンパク源の不足を解決するために重要な立ち位置にある。これらの動向は、タンパク源の食料生産の未来像において新たな転換時期に達したことを意味している。FAOは、「自然には限界があり、食料生産における人間の管理が問われている。養殖産業を環境保全と両立しつつ持続可能なものにする緊急性は明らかである」と警鐘を鳴らしている。