二分脊椎の内反足変形に対するEvans手術の長期成

摘要

二分脊椎の内反足変形に対するEvans手術の長期成績を調査した.腱延長術や腱移行 術を行い術中に内側柱の短縮が存在し内反，内転が再発する可能性が考えられる症例に対して初回 手術で同時にEvans手術を行った.ほ歳まで経過観察可能だった18例(男性11例，女性1例），25 足を対象とした.Sharrard分類ではI群1例，HI群11例，IV群1例，V群5例だった.Hoffer分類 ではNon Ambulator 2例，Non Functional Ambulator1例Community Ambulator15例だった， 手術時年齢は平均7歳5か月（2歳6か月?13歳11か月），経過観察期間は平均15年0か月（8年1 か月?27年1か月）だった.再手術は6足(24%)に対し行っており，4足カ萌発，2足が逆変形だつ た.再発例のうち3足がSharrard分類V群だつた.最終観察時のMetatarso-Talar- Rear part of the foot angle(MTR角）は平均106°だった.最終調査時全例で移動能力は改善，もしくは維持して いた.治療を要する褥瘡を有する症例は無かった.