パラレルMRIにおけるCNR測定法の提案：RMS-CNR法

摘要

近年,magnetic resonance imaging (MRI) の撮像時間の短縮および拡散強調画像等の画質向上のためにparallel imagingが用いられることが多くある.また，parallel imagingを使用した新しい撮像法も開発され，それらの画像評価を行うことも増加している.画像評価法としては，signal-to-noise ratio (SNR), contrast-to-noise ratio (CNR)が使用されることが多いが， 撮像領域内の感度分布が均一なボリユ一ムコィル(body coilやquadrature coil)で測定していた従来のSNR, CNR測定法は，パラレルMRI等のphased-array surface coil(アレイコィル)で感度補正を行う場合には，測定法の使用に注意を必要とする.問題点は，パラレルMRI等で表面コィルを使用して撮像する場合，撮像領域内の信号強度分布が異なることである.感度補正のため，それらを全身用コイルの感度分布あるいは均一性補正フィルタ一を使用し，低信号強度域を上昇させて感度分布を均. 一にする処理を行う.感度補正前は，撮像領域内の白色雑音は均一であるが，感度補正処理によつて信号低下部の信号強度を上昇させた場合，そのエリアの雑音も上昇することになる.