需給バランスを保ち採算をとる

摘要

「金融危機に伴う一連の世界の動向と日本国内の動きは分けて考えるべき要素がけっこう多い．例えば鉄-．同じ鉄であっても海外向け普通鋼·特殊鋼などの鉄鋼製品と，我々電炉が主に扱う建材など国内需要家対象の鋼材の流れは自ずから別々の動き方をする．03年以降，鉄需の動きに大きな変化が出てきたように感じる．取り分け海外での伸び方は中国を中心として非常に大きなものがある．じゃその間，我々が扱う国内向け建材が伸びたかというと，東京を中心にした一部の建築分野などではそれなりの需要があったのは確かだが，全国ベースで見るとそれ程の伸び率は数値として現われていなかったように明暗を分ける，海外の鉄需が拡大する一方で国内鉄需は縮小化を辿ってきた．