都市再開発プロジェクト·資源エネルギー開発需要に--期待かける商社厚板と再編加速する商社鉄鋼--世界で資源エネルギー開発進む首都圏中心に再開発案件相次ぐ復興·インフラ整備需要も増大

摘要

3月末現在の日本経済は足踏み状態で推移しているものの，4月以降は嬢やかながら再回復へ向かうとの見方が支配的．背景にあるのは円高の進行が一段落して企業業績の持ち直しが期待されることや中国など新興国の成長が見込める，さらには欧州債務危機への懸念の後退といったことがある．こうした状況下，需要不足が拡大する．内閣府が2011年10－12月期のそれを発表したが，マイナス3．4％と3四半期ぶりに需要不足が拡大した．ちなみに不足額は15兆円．供給力が大震災前を上回る一方で円高やタイの大洪水の影響で輸出が落ち込んだのが主因だ．