Th17細胞による気道過敏反応増強とその機序:Th1/Th2細胞依存的気道炎症との異同

摘要

従来，さまざまな免疫関連疾患はtypel/type2 免疫バランスの制御が破綻した結果発症するとの理論が提唱されてきた.ァレルギー疾患の一つである気管支喘息の病態形成には，その大半においてtype2型ヘシ7トした体質が関与すると古くからいわれ，ァレルギ一反応の上流に位置している免疫バランスの破綻を是正することが根本的治療法になると考えられている.すなわち，typel免疫を増強，あるいはtype2免疫を減弱させる方法が効果的であり，typel/type2免疫の概念を基に治療法開発が進められてきた.