Carcinoembryonic antigen-related ce卩ular adhesion molecule1と自己免疫

摘要

Carcinoembryonic antigen-related cellular adhesion molecule1(CEACAM1：CD66aまたはbil-iary glycoprotein)は癌胎児性抗原ファミリ一の一つであり，ィムノグロブリンスーパーフアミリーに属する.細胞外に免疫グロブリン様構造をもち，細胞内に抑制性のシグナル伝達をになつimmunoreceptor tyrosine-based mnibitory motifs (ITIM)を有する細胞外ドメインや，膜貫通部，ITIMの有無などにより，ヒトでは11のsplice variantが知られている（図1).上皮細胞， 血管内皮細胞に加え，血球系では骨髄性細胞， B細胞，活性化T細胞，NK細胞などに発現が知られている.CEACAM1はhomophilicには他のCEACAM family分子と結合し細胞間シグナル伝達を調節し，heterophilicには細菌(淋菌，髄膜炎菌，モラクセラ菌，インフルエンザ菌など）ゃゥィルス〔マウス肝炎ゥィルス（MHV)〕の外膜と結合することが報告されている.血管新生ゃィンスリン代謝，腫瘍形成やアポトーシスなどその作用は多岐にわたり報告されている.