慶應義塾大学における石井裕正先生の研究の発展

摘要

石井裕正先生は慶應義塾大学医学部で医学を学び1963年に卒業し，聖路加国際病院のィンターン研修を修了後，慶應義塾大学の消化器内科教室に入局した.その後，米国ニューヨーク市立大学マウントサイナイ医学部のCharles S. Lieber教授の研究室へ留学した，2003年に教授を退任されるまで，石井裕正先生は聖路加国際病院での研修と米国への留学期間以外は，慶應義塾大学で臨床と教育にあたりながら研究生活を過ごされた.本稿では，慶應義塾大学において石井裕正先生およびその指導の下に行われた研究の経緯について述べたい。