直接メタノール型燃料電池電極の繊維構造における二酸化炭素気泡挙

摘要

近年の携帯型機器の高機能化に伴い、その性能を様々な場面で十分に発揮できる長時間使用可能な携帯電源が必要となっている。 携帯電源として現在最も使用されているものはリチウムイオン二次電池である。 しかし、リチウムイオン二次電池の容量や高密度化には近い将来限界が来る可能性が高く、その限界を補うための携帯型電源として高密度燃料を用いる燃料電池が注目されている1），2）。 燃料電池の種類として、水素を用いるタイプ、液体燃料を水素に改質して用いるタイプ、液体燃料を直接用いるタイプなどに分類できるが、本研究では、小型化できる可能性の高い液体を直接用いる燃料電池、その中でもメタノ?－ルを燃料として用いる直接メタノール型燃料電池（DMfC）を対象とした。 しかし、DMFCの出力密度は現状で50mW／cm2程度であり、実使用で想定される出力密度である100mW／cm2以⊥には足りない2）。 そこで、様々な因子を考慮することにより効率を上げる必要がある。効率を上げるために、触媒性能や電解質膜性能など各部初の改良というアブロ1－チがあるが、そのほかに燃料電池の構造や材料の最適化というアプローチがある一　 しかし現状では、各構造や材料が燃料電池性能にどのような影響を与えるかを明らかになっていなヽいそこで、様々な構造や材料に関する数億解析や実験に.