噴流型マイクロリアクタの混合特性

摘要

化学工業における従来からのスケールアップに対して拉唱された考え方が，「マイクロリアクタとナンバリングアップ」である．小さな反応得も多数集めれば（ナンバリングアップ），大きな反応器の生産量に匹敵する．このストーリーは魅力的である．実験装置と実生産装憬との間の同一性が確保でき，実験室での結果を即座に量産規模に移行できる可能性がある．「マイクロリアクタ」と「ナンバリングアップ」という概念が世に出てから，多くの研究がなされ，大型の反応器では見られないようなさまざまな現象が見出され，さな反応器を利用するメリットが明らかにな？てきたl）．しかし，こうした研究成果を生産現場に結びつけるための，「ナンバリングアップ」技術に関してはまだまだ多くの課題が残っている．