2003年十勝沖地震による北海道東部火山フロントに沿った誘発地震活動と静的応力変化との関連性

摘要

2003年9月26日に北海道十勝沖を眉源とする「2003年（平成15年）十勝沖地震(M_(JMA)＝8.0)」が発生した．この地窟の発生直後から，買源域から北に約100km離れた北海道東部（道東）内陸部の火山レフロントに沿った領域で地策活動が活発化した［杉田·横田(2005)，高橋·笠原(2004)］．大地震の発生後に震源域から離れた場所で地震倍数が活発化する現象は，本窟断層の動きによる静的応力変化や地震波の到来による動的な応力変化により引き起こされると考えられている［たとえば，Broadsky et al．(2000)，Protti et al．(1995)］．