生体·医療への光放射の応用（1）皮膚

摘要

難治性皮膚疾患に用いるための光線療法はこの数年飛躍的な発展を遂げた．特にナローバンドUVBでは，㈱クリニかレ·サプライのデルマレイ一200*，デルマレイ－800*）の発売によって，新たな遥択的な波長特性を持つ光線療法の臨床応用が一般臨床レベルでも行われ，新たな局面を迎えた．ナローバンドUVBでは，照射方法が容易であり，効果·安全性が得られやすいことから，皮膚科診療において光線療法の有用性が見直されるようになった，そのため．308nmエキシマライト（ウシオ電機（槻），ブルーライトなど新たな光線療法が，難治性皮膚疾患に対して応用が進められている．一度は，発癌性や皮膚老化などの紫外放射の慢性傷害ばかりに目が行き，光線療法そのものを行わなくなる傾向が見られたが，効果·安全性とも高い光線療法の鷺場は，また難治性皮膚疾患への応用として多くの患者を扱うことになろう．