微生物遺伝子を利用したバイオマスの有効利用

摘要

光合成により太陽エネルギーを蓄積している植物バイオマスは反制動物に摂取され，それらの乳肉が食栂として人瑞に摂取されるという食物連鎖によりエネルギーを得て人校は生命活動を続けている。 換言すれば，他の生物の「いのち」を犠牲にして人板の「いのち」ほ保たれていることになる。したがって人類もこの食物連鎖の環のrr一一員であるという意味からも，生物資源を煉駄なく有効に利用する必要に迫られている。しかし，利便性を追求するあまり資源浪費型社会の定着を容認してきた先進国では，食糧を始めとする大量の資源が浪費され廃棄されている。 このために，自ら作り出した廃棄物による生活環境の汚染が拡大している。 しかし他方では．食料やエネルギーはその流通に偏りが生じ，不足する地域が現れている。 地球上の人口がやがては60億を超えるといわれる中で，農耕面積の拡大や生産技術の改良は大きく望めそうもない。 そのために，従来の発想に基づいた食糧の大幅な増産は期待しにくい状況にある。 エネルギー源にしても，何倍年もかけて植物体を凝縮した化石燃料は近い将来に枯渇が危倶されている。