お天気の見方·楽しみ方（12）ダイポール型の上層の流れに伴う大雨と強風－2006年9月2日の場合

摘要

本シリーズの目的は，日々の天気予報の精度向上に直接寄与することではない．日々に体験する天気について，大気の状態がどうであり，どんな擾乱が起こったから，そうした天気に遭遇したのか，出来る限り集めた気象情報を，総観気象学やメソ気象学が教える原理原則に基づいて解釈し，理解しようと試みることである.そうした目的を考えたのも，東アジアの天気系が極めて多様性に富んでいるからである.