19世紀末における藤沢利喜太郎の算術教育論

摘要

藤沢利喜太郎は1861年（文久元年）新潟で幕臣の家に生まれ，1877年に開設された三現在の東京大学理学部を1882年に卒業してただちに1883年22才でイギリス，ドイツ，フランスに留学する．4年後の1887年東京大学の教授になり1921年に60才の定年で大学を辞めるまで教授職にあり，のち帝国学士院からの推薦で貴族院議員となり2期日の議員在職中に1933年72才で没した．1891年楕円関数の研究で総長推薦の理学博士号を得ている．