ベントナイト吹付け技術の開発（その3）高密度吹付けの施工方法の検討

摘要

余裕深度処分施設のベントナイト系材料バリアのうち，上部·側部低透水層などの狭陰部施工に適用すること目的として，高密度ベントナイト吹付け工法を開発中である。 本報では，新しい材料供給装置を用いて，施工目標である1×10￣12m／sec以下の透水係数が得られる乾燥密度1．6Mg／m3を達成できる施工仕様を検討し，設定した仕様に基づいて実施工を模擬した施工性確認試験を実施して具体的な吹付け方法について検討した。 その結果，含水比調整し蔽ベントナイトは，新しい材料供給装置を用いることで従来の約2倍の材料を供給でき，吹付けたベントナイトの乾燥密度は，同じ含水比条件で約0.05Mg／m3向上するとともに，密度のばらつきは小さく，吹付け平にリバウンド材を巻き込んで密度が低下する現象も見られないことが確認された。 さらに，小型施工機械にノズルを装着して水平向きに吹付けることで，幅約1mの狭陰部に乾燥密度1.6Mg／m3以上の高密度なべントナイト鉛直壁を良好に構築することができた。