アジア·太平洋·インド洋地域における国際地震·火山観測に関する調査研究(DAPHNE プロジェクト)のための予備調査の一環として,フィリピンにおける地震?火山観測の現状調査を含む広帯域地震観測の実現可能性調査を,2006 年3月13~17 日に実施した.フィリピンにおける地震?火山観測と情報発表の責任機関であるフィリピン火山地震研究所(Philippine Institute of Volcanology and Seismology: PHIVOLCS(フィボルクス))は,我が国ODA によって整備された一般地震,火山性地震のための先進的な地震観測網を2004 年から運用している.VSAT によりテレメーターされている無人観測点,テレメーター化はされていないものの既に広帯域地震計(CMG-3T)の設置されている有人観測所ともに,広帯域地震観測を実施するのに十分なノイズ環境にあり,無人地震観測点への広帯域センサーの追加,広帯域地震観測点へのVSAT テレメーターの追加を組み合わせた整備が望ましいと判断される.
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