三井化学、岩国大竹工場火災事故、原因と安全対策を発表

摘要

三井化学は二十三日、昨年四月に岩国大竹工場で発生したレゾルシン製造施設の爆発火災事故を受けた安全への対策を発表した。事故発生後に設置された「事故調査委員会」により、今回事故の直接原因と深層原因が解明されるとともに、三井化学が策定した再発防止策が承認され、同委員会としての報告書が取りまとめられた。直接原因としては、ハイドロパーオキサイド（HPO、生成する過酸化物の総称）を生成する酸化反応器の緊急停止処置（ESD）時のインターロック解除により、酸化反応器へ供給されていた窒素が停止し、液相の攪拌が停止。