建築用沈没、再生の方向とは 原料高'宿命論〝からの脱却

摘要

国内の建築塗料需要は冷え込んでいる。成長の基盤は海外市場との見方が一般的。本当にそうなのだろうか。先進国の中では建築用の比率が最も低い。ちなみにスウェーデンは50％以上を建築用が占め、国民1人当たりの塗料消費も日本を上回っている。この遠いはこれまで文化の差の一言で片付けられてきた。しかし一部メーカーが生活者ダイレクトのマーケテイングをしたところ、潜在需要が存在していることが明らかになった。儲からない、付加価値の低い建築塗料としてきたのは塗料業界そのものの体質に起因している。