食料品の品目·産地（国内産·海外産）別の流通経路の特徴

摘要

近年の国際化·情報化の進展により、商取引方法だけでなく商品や物資の輸送方法も変化してきている。商取引方法や商品や物資の輸送方法が変化すると、流通経路もそれに応じて変化する。本分析では、食料品に着目し、品目と産地（国内産·海外産）別の流通経路の特徴について分析した。分析では、食品産業実態調査の仕入先別仕入額と一般消費者への販売先別販売額を用いた。分析の結果、食料品には、主たる流通経路として販売向け経路と加工向け経路があること、品目により加工向け経路の取扱金額が多い場合と販売向け経路の取扱金額が多い場合があること、産地や品目により主な流通経路は異なるが、複数の卸売市場や卸売業者を介在した取引が行われていることが明らかとなった。