凸バーと凸，点の識別容易性に関する研究

摘要

视力や視野等の視機能が低下した高齢者や視覚障害者における消費生活製品の操作性向上を目的として，製品の操作部に触覚上の目印として付す凸記号表示に関するJIS (S 0011)' 2000年に制定れた．しかし，このJISの中で推されている凸記号の寸法についての客観的なTータはずしも十分とはいえず，今後凸記号に関する国際規格（IS)や関連規格の策定及び改訂を検討する上で，号の推a寸法に関するA礎 Tータが必要とされている．そこで本研究では，このJで取り上げられている凸点と凸バーの2種類の凸記号が，一つの操作部れる場合に両者が識別可能な寸法を明らかにするために，凸バーと凸点の寸法がそれらの識別容易性に及1す影価することを目的とした．具体的には，近年増加傾向にある中途失明者を想定し，手元をへいした晴眼若年者及び晴眼高齢者に，短辺と長辺が統制された凸バーと直径が統制された凸点を触覚のみで識別せる実験を行った．本実験の結果，若年者及び高齢者のいずれにおいても，凸バーの短辺の長さにかかわらず，短辺と長辺の差が大きいほど，より速く正確に確信をもって凸バーを識別できることが明らかとなった．