超音波応用塑性加工技術の現状と展望

摘要

超音波応用塑性加工技術は，塑性加工工具に超音波振動を作用させながら加工する技術であり，その歴史は60年ほどであろ．今日までに，著者の知る限りでは，圧延，鋳造，押出し，引抜き，鍛造，板成形，接合，あるいはプラスチック成形などの様々な分野への応用が検討されてきた．技術レベルは，研究段階のものから実用に役立っているものまで様々である．本稿では，はじめに，超音波応用塑性加工技術における加工原理を簡単に整理する．次に，著者の研究を中心に，その応用技術の現状と今後の展開に関しで展望する．