宇宙ステーション補給機（HTV）自動ランデブ技術の開発

摘要

また，HTV機体システム最大の特徴は，他の宇宙機関が運用するProgress（ロシア）やATV（Automated Transfer Vehicle，欧州宇宙機関）が自身の速度をエネルギーとして直接ISSにドッキングを行う形式であるのに対して，HTVはISSに設置されたロボットアームにて捕獲，係留する「キャプチャ·バーシング方式」を採用していることにある：このキャプチャ·バーシング方式を採用することにより高価なドッキングポートの使用を不要としており，ISS標準のモジュール結合機構による係留を採用している．本稿では，HTVランデブシステムの構成，HTVランデブミッションの概要，HTV1ミッション結果のサマリを紹介する．