機能性原子団を含む櫛型共重合体組織化膜の分子配列と形態形成

摘要

分子組織体の構造形成は，それを司る分子間相互作用に基づいており，全ての分子権能はその構造形成に由来している。“構造”というタームを耳にした際，（高分子科学の言葉になぞらえて表現すれば）立体規則性·分子量·共重合様式等も含めた化学構造に対応する『一次構造』と，トランス·ゴーシュ，ときにらせん配座などをも含む，分子内相互作用に基づくコンフォメーションを意図する『二次構造』，結晶·非晶·液晶構造などの『三次構造』と，そして後者2つが組み合わされて形成される，高分子の球晶やミクロ相分離のような『高次構造』と，連想するものは様々かも知れない。