ダブルペロブスカイト型（Sr,Ba）_2（Fe,Mn）（Mo,V）O_6の熱電特性

摘要

本実験では，まずSr_2FeMoO_6のB位置の一部であるMo~(6+)をV~(5+)で置換し，試料の焼結密度の向上を目指す．次にダブルペロブスカイト構造Aサイトに位置するSr-Ba置換を調べる．Vの置換量を固定したSr_(2-y)Ba_yFeMo_(0.8)V_(0.2)O_6（y=0～1.0）の試料を作製し，焼結密度の増加を維持しつつ，導電率の増大を目指し，性能を評価する．最後に，FeをMnで置換した（Sr，Ba）_2（Fe，Mn）（Mo，V）O_6の試料について検討する．そして，（Sr，Ba）_2（Fe，Mn）（Mo，V）O_6の試料の導電率（σ），ゼーペック係数（S），およびパワーファクター（PF）の熱電特性を測定·評価した．パワーファクターは，PP=S~2σで表される熱電性能指数である．