マグネタイトナノ粒子の合成における定在波型音場効果

摘要

筆者らは，既に進行波照射によるマグネタイト合成について報告しており，①超音波照射によってマグネタイト単相となるまでの時間が著しく短縮されること，②超音波強度が高いほど粒径が小さくなること，③粒径分布が均一化すること，④Fe{sup}(2+)→Fe{sup}(3+)の酸化反応がとりわけAr雰囲気で促進されること，などを見出している．本稿では，異なる周波数の超音波を用いた定在波音場でのソノケミカル効果について報じる．